受験勉強のモチベーションを向上させるには
モチベーションには外発的なものと、内発的なものの二種類があります。外発的なモチベーションとは、強制されたり、報酬を与えられたりといった外的な要因に誘発されて行動することを言います。例えば、学校や塾から出された英語の宿題をするような場合です。
一方、内発的なモチベーションとは、自分の内面から沸き起こる興味や関心、満足感を得たいという思いによって生じるもののことを言います。内発的モチベーションは、外発的なものと比べて持続性が高く、自己の成長につながりやすいため、学習に適しています。
自律性、有能感、関係性
社会心理学者のエドワード・デシによると、この内発的モチベーションを引き起こすためには、自律性、有能感、関係性という三つの欲求を満たす必要があり、特に有能感と関係性が重要となります。
有能感とは優秀だと思われたい、周囲に影響を与える存在になりたいという欲求のことを言います。有能感を向上させるための方法としては例えば、英検や模擬試験を受験して自分の学習状況を把握するとよいでしょう。英検であれば、学年に関わらず、この級なら合格できそうという級を受験することをお勧めします。
関係性とは、他人と尊重し合い、充実感を共有したいという欲求です。関係性を高めるためには、学校やSNSなどで同じ目標を持つ人たちと知識や情報を共有するのも一つです。しかし、SNSの情報によっては不正確なものもあるため、受験に精通している家庭教師や塾を利用して、細かくアドバイスを受けると良いでしょう。講師によっては、受験を経験していない講師もいるため、受けようとする試験に精通した講師(大学入試であれば一般入試で受験して入学した先生、英検であれば少なくとも準一級を保持している先生)に相談しましょう。
家庭教師を使ってモチベーションをアップさせるためには、以下の方法が有効です
1.目標設定と進捗確認: 生徒と家庭教師で共有する明確な目標を設定します。目標は短期的なものから長期的なものまで様々ですが、具体的で達成可能なものであることが重要です。定期的に進捗を確認し、目標に向かって進んでいることを確認することでモチベーションが保たれます。
2.ポジティブなフィードバックとエンカレッジメント: 家庭教師は生徒の成長や努力を積極的に評価し、ポジティブなフィードバックを与えることが重要です。生徒が頑張ったことや理解したことに対して励ましの言葉をかけることで、自信をつけさせることができます。
3.興味関心に合った学習資料の提供: 生徒が興味を持ちやすいトピックや学習資料を使って授業を進めることで、学習への興味とモチベーションを高めることができます。生徒が関心を持つことに対して深く掘り下げていくことで、学習の楽しさを体験させることができます。
4.挑戦と成長の機会を提供する: 生徒が少し難しいと感じる課題や問題に取り組むことで、挑戦と成長の機会を提供します。成功体験を通じて自信をつけることができるため、モチベーションが高まります。
5.定期的な目標の見直しと調整: 目標は変化することがありますので、定期的に現在の目標を見直し、必要に応じて調整します。新たな目標を設定することで、学習の意義を再確認し、モチベーションを持続させることができます。
これらの方法を家庭教師と生徒が協力して実践することで、生徒のモチベーションを高め、学習効果を最大化することができます。